宇宙船内服の開発 【近未来暮らしユニット】から株式会社 J-Space の設立まで |
現在、宇宙飛行士でなくても宇宙旅行が夢ではなくなってきました。
株式会社J-Spaceの設立までの流れを以下に説明します。
Ø 2000年から、日本女子大学教授 多屋淑子は、宇宙開発事業団(NASDA)と共同研究にて、宇宙の
生活の調査研究を開始し、宇宙の生活に必要な要求項目を明らかにしました。
Ø 2004年12月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙オープンラボ制度が始まり、多屋は、宇宙の
生活支援研究を提案し、採択されました。異分野・異業種からなるメンバーを募り、産学官連携にて
【近未来宇宙暮らしユニット】を組織し、食分野を除く新しい宇宙の生活関連の技術開発の検討ならびに
地上への応用展開を検討しました。(~2009年9月)
一方、その間、地上の生活支援研究では、宇宙用に開発した船内服の技術は地上の生活にも有用
であることから、多屋は、2006年度から日本重症心身障害学会において、重度の寝たきりの障害者の
生活支援のために、宇宙用に開発した機能素材を用いて、さまざまな工夫を行い、ファッションショーを
行い、衣生活の提案を行っています。
Ø実際に宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで着用した同一仕様の《宇宙下着》のWEB販売を開始
しました。
開発した宇宙船内服 (STS-123ミッションモデル)
2008年3月のSTS-123ミッションは、日本の実験棟「きぼう」を国際宇宙ステーションに建設を開始した記念すべきミッションです。
【近未来宇宙暮らしユニット】の船内服開発チーム
・日本女子大学多屋研究室
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・クラレファスニング株式会社
・株式会社ゴールドウインテクニカルセンター
・東レ株式会社
・株式会社島精機製作所
・有人宇宙システム株式会社
☆ 株式会社 J-Spaceの前身である [近未来 宇宙暮らしユニット] は、2005年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)のオープンラボ制度により、産学官連携にて宇宙の生活支援研究を遂行し、宇宙船内服の開発と地上への展開を検討 しました。
☆ 2008年3月STS-123 (1J/A),2008年6月STS-124 (1J), 2009年 3月~7月STS-119(15A) およびSTS-127(2J/A)ミッションにより宇宙飛行士により 宇宙で着心地が確認され ました。
☆ 2009年5月に、今後の長期滞在用の宇宙 の生活関連技術の更なる開発と、地上の福祉分野に至るさまざまな分野への応用を推進するために、株式会社 J-Spaceを設立しました。